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公開日:2026年2月25日
最終更新日:2026年5月1日

本記事は、今後、アパート売却を行う予定がある方、もしくは検討されている方に向けて、「アパート売却を成功させるコツ」8つを「どんなアパート売却にも共通するコツ」と「アパートをより高く売却するコツ」の2つの視座から紹介しています。

【アパート売却を成功させるコツ8つ】
<どんなアパート売却にも共通するコツ>
  1. 【コツ1】手続きの「流れ」やかかる「税金」を把握しておく
  2. 【コツ2】不動産市場が活発になる時期までに成約を目指す
  3. 【コツ3】いい不動産会社に依頼する
<アパートをより高く売却するコツ>
  1. 【コツ4】築年数20年以内だと有利
  2. 【コツ5】大規模修繕の後に売却する
  3. 【コツ6】減価償却が終わるときに売却する
  4. 【コツ7】稼働率が90%以上を保てているときに売却する
  5. 【コツ8】所有期間が5年以上になったときに売却する

1.どんなアパート売却にも共通する「コツ」

どんなアパート売却にも共通する3つのコツ

どんな「アパート売却」にも共通する「基本的なコツ」は、

  1. 【コツ1】手続きの「流れ」やかかる「税金」を把握しておく
    「早く売りたい」、「失敗したくない」、「損をしたくない」という方は必須!
  2. 【コツ2】不動産市場が活発になる時期までに成約を目指す
    「早く売りたい」、「高く売りたい」という方は必須!
  3. 【コツ3】いい不動産会社に依頼する
    すべての方にとって必須!

の3つです。

アパートを売却する際は、「高く売りたい」「早く売りたい」「損をしたくない」「失敗したくない」などさまざまな目的がありますが、どのような目的であれ、まずはこの3つのコツを押さえることが重要です。

【コツ1】 手続きの「流れ」やかかる「税金」を把握しておく

アパートを売却する際に、手続きの「流れ」やかかる「税金」を把握しておくことは

  • 早く売りたい
  • 失敗したくない
  • 損をしたくない

という方であれば、絶対に押さえておくべきコツです。

まず、手続きの「流れ」を把握しておくことは、「次に何を行えばいいか」が明確になり、迷うことなくスムーズに手続きを進めることができ、結果的に「早期売却」につながります。

また、不動産市場は変動が激しく、活発な時期とそうでない時期があります。

もし、売却の手続きを迷いながら進めてしまうと、思った以上に時間がかかり、不動産市場が活発でない時期に売り出してしまうリスクも考えられます。
その結果、売却期間が長引き、固定資産税や維持費などの余計な支出が発生したり、「値下げ」を余儀なくされたりして、結果的に希望価格での売却ができず、「失敗する」可能性もあります。

そうならないためにも、売却の「流れ」をしっかりと把握しておきましょう。
アパート売却時の「手続きの流れ」は以下のとおりです。

<アパート売却の流れ>

アパート売却の流れ

一方の「税金」を把握しておくことは、「損をしない」ための重要なコツになります。

アパートなどの収益物件を売却する際にかかる税金は基本的に以下の4つです。

<収益物件を売却する際にかかる税金の種類>

収益物件を売却する際にかかる4つの税金

特に、「譲渡所得税」は売却のタイミングによっては税率が変わります。
そのため、「今は売らない方が得」という判断もでき、結果的に、損せずに売却することができます。

「手続きの流れ」や「税金」について更に詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

【コツ2】 不動産市場が活発になる時期までに成約を目指す

アパートを売却する際に、不動産市場が活発な時期までの成約を目指すことは

  • 早く売りたい
  • 高く売りたい

という方であれば、絶対に押さえておくべきコツです。

まず、不動産市場が活発になる時期とは、

2月~3月、9月~10月

のことを指します。

2月~3月は、新生活に向けての準備シーズン、9月~10月は転勤シーズンとなっており、不動産市場も活発化する時期となっています。
この時期は賃貸希望者が増えて入居者が集めやすいので、投資家や不動産投資会社がこの時期を目途に物件購入を目指している事が多く、このシーズン直前が成約しやすい時期だといえます。

結果的に、買い手が多く集まり、「早期売却」が目指せるうえ、より「高値」で購入してくれる人に出会える可能性が高いです。

【コツ3】 「いい不動産会社」に依頼する

アパートを売却する際に、「いい不動産会社」に依頼することは

アパート売却を考えているすべての方

にとって、絶対に押さえておくべきコツです。

「いい不動産会社」は以下の特徴があります。

<「いい不動産会社」の特徴>
  • アパートなどの収益物件の取り扱いに強い
  • さまざまな専門家・業者と連携がある
  • 販売力が強い

不動産会社によって得意とする分野は異なります。
そのため、一般的には、3社以上に査定を依頼し、比較検討することが重要だといわれています。

アパートなどの収益物件の取り扱いに強い

アパート売却では、一般的な居住用不動産とは異なり、家賃収入・利回り・稼働率といった「収益性」が重視されます。

収益物件に強い不動産会社であれば、投資家目線での評価ポイントを熟知しているため、どのような物件でも収益物件ならではの強みを引き出し、最適な販売戦略を提案してくれるでしょう。

不動産会社を選ぶ際は、ホームページなどを確認し、「実績」を確認することが重要です。
例えば、収益物件だけでの売却実績が数百件あるとかなり強いといえます。

さまざまな専門家・業者との連携がある

アパート売却では、弁護士・税理士・司法書士やリフォーム業者など、多くの専門家が関わる場面があります。
例えば、「相続したアパートを売却したい」場合や「築30年以上の古いアパートを売却したい」場合が挙げられます。

さまざまな専門家・業者との連携のある不動産会社であれば、相続関係の複雑な手続きや修繕・リフォーム依頼などもワンストップで相談できるため、売却をスムーズに進めやすいです。
結果として、自分で専門家・業者を探す手間を省くことができるため、早く売却活動が開始できます。

特に、地元密着の不動産会社は、弁護士をはじめとする士業に加えて「リフォーム」や「解体」、「残置物撤去」といった専門業者との結び付きも強いところがあるため、大手不動産会社以外にも目を向けてみると良いでしょう。

販売力が強い

どれだけ条件の良い物件でも、購入者に情報が届かなければ意味がありません。
一般的な不動産会社では、インターネット広告やチラシ、不動産ポータルサイトへの掲載といった販売方法が中心となります。

一方で、販売力のある不動産会社は、自社の顧客ネットワークがしっかりしており、一般的な方法に加えて、企業や投資家へ直接物件を紹介することが可能です。
その結果、早期かつ有利な条件での売却につながりやすくなります。

また、広告内容も充実しており、物件をより魅力的に感じられるような画像や説明文を載せてくれるため、不動産会社を選ぶ際は、ホームページを確認して、買い手のつもりで掲載されている物件を見てみると良いでしょう。

「不動産会社の選び方」や「査定方法」について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

2.アパートをより高く売却する「コツ」

アパートをより高く売却する5つのコツ

アパートをより高く売却するコツはタイミングを見極めることです。
さらに、アパートを高く売却するコツを「建物の状態」、「経営観点」の2つの視座で解説します。

<アパートをより高く売却するコツ>

・建物の状態にタイミングを合わせる

  1. 【コツ4】築年数20年以内だと有利
  2. 【コツ5】大規模修繕の後に売却する

・経営観点からタイミングを図る

  1. 【コツ6】減価償却が終わるときに売却する
  2. 【コツ7】稼働率が90%以上を保てているときに売却する
  3. 【コツ8】所有期間が5年以上になったときに売却する

【コツ4】 築年数20年以内だと有利

築年数が20年以内のアパートは、建物の老朽化がそこまで進んでいないため、修繕費用が少なく、入居率も安定していることが多いです。
そのため、売却価格も高く設定できる可能性があります。

さらに、木造アパートの場合は法定耐用年数が22年であるため、20年を超えると減価償却を使える期間が短くなり、節税効果を得にくくなるというデメリットもあります。

そのため、特に木造アパートの場合は築20年以内に売却することがより高く売却するコツの1つです。

【アパートの種類とそれぞれの法定耐用年数】
アパートの種類 法定耐用年数
木造アパート 約22年
鉄骨造アパート 約34年
鉄筋コンクリート造 約47年

参考:国税庁|主な減価償却資産の耐用年数表

【コツ5】 大規模修繕の後に売却する

アパートの大規模修繕後は、建物の寿命を延ばせるため、購入者からの評価が上がりやすくなります。

特に外壁塗装や屋根の防水工事が完了している物件は、当面大きな修繕が不要なため、購入者に安心感を与えられるうえに、高値での売却につながる可能性があります。

【コツ6】 減価償却が終わるときに売却する

アパート経営には「減価償却」と呼ばれるアパートの購入にかかった費用を一定期間で按分し、経費として計上できる仕組みがあります。
「減価償却」は数年間に渡って利益を減らすことができるため、節税効果を得ることができます。

しかし、「減価償却」は法定耐用年数が経過すると終了します。

そのため、法定耐用年数が終わるタイミングで売却を行えば、不動産の価値だけではなく税金対策という面でも有利になるでしょう。

「減価償却」について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

【コツ7】 稼働率が90%以上を保てているときに売却する

入居者の稼働率が高い物件は、高い収益性が見込めるため、投資家が手を出しやすい魅力的な物件になり、売却価格の設定にもプラス要素として働きます。

特に稼働率が90%以上であれば、より高額売却が期待できます。

【コツ8】 所有期間が5年以上になったときに売却する

アパートを売却する際の所有期間が5年以上経過している場合には「長期譲渡所得税」が適用されます。

「長期譲渡所得」の税率は、所有期間5年以下に課せられる「短期譲渡所得のほぼ半分」と低く、売却時にかかる税金を抑えられるため、その分、手元に残る利益を増やすことができます。

したがって、所有期間が5年以上のアパートはより高値で売却できる可能性があります。

【譲渡所得税の税率】
区分 税率
長期譲渡所得
(所有期間5年以上の土地・建物)
税率20.315% (所得税 15.315% 、住民税 5%)
短期譲渡所得
(所有期間5年以下の土地・建物)
税率39.63% (所得税 30.63% 、住民税 9%)

アパートを3~4年目でアパート売却を検討している場合は、もう少し所有期間を延ばすことも考えてみると良いでしょう。

「譲渡所得税」について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

3.番外編 「買取」を検討する

アパート売却を成功させる方法として、「買取」を検討するのも1つのコツです。

「買取」とは、不動産会社や買取の専門業者などが直接、物件を購入することです。

「仲介」とは異なり、買主様を探す手間が省け、手続きも比較的シンプルになり、早期売却を目指せるメリットがあります。

しかし、「買取」は不動産会社が、修繕費や保有コストを見込んで購入するため、売却価格の相場は「仲介」の相場よりも7割ほど安くなってしまうことが一般的です。
そのため、「より高く売却したい方」には向いていない売却方法です。

<買取に向いている方>
  • 早期に現金化したい方
  • アパートが老朽化しており、修繕に多額の費用が必要な方
  • 空室等でアパート経営を負担に感じている方

など

ただし、「買取」に向いているかどうかは自分だけで判断せず、収益物件の取り扱いに強い不動産会社に相談しましょう。

アパートの売却戦略について

アパートを高く売るための基本戦略は?

アパートを高く売るためには、「価格設定」と「融資設計」が最重要です。

収益物件は、
買主が融資を受けられるかどうかで価格が決まります。

そのため、売却前に以下を整理します。

  • 想定利回り
  • 金融機関の融資条件(年数・金利・自己資金割合)
  • 修繕状況と将来の更新リスク
  • 空室リスクと改善可能性

例えば、融資期間が5年短くなるだけで、購入可能価格は大きく下がります。

価格は"希望額"ではなく、
「融資が通る水準」で設計することが成功の第一歩です。

▶︎アパート売却の全体像や流れについて詳しく知りたい方は、「アパート売却の流れ・成功ポイント解説ページ」もご覧ください。

売却価格は高めに設定した方が良いですか?

一概に高ければ良いとは言えません。

相場より大幅に高い価格は、反響が止まり、結果的に売却期間が長期化する可能性があります。

有効な戦略は、

① 市場上限を狙う短期チャレンジ価格
② 早期成約を目指す現実的価格

を段階的に検討する方法です。

特に希少性の高い物件では、一定期間チャレンジ価格で様子を見る戦略も有効です。

価格は"固定"ではなく、"調整可能な戦略"と考えることが重要です。

売却活動を止めないために重要なことは?

最も重要なのは「事前調査の徹底」です。

売却途中で以下が発覚すると、検討が止まる可能性があります。

  • 越境問題
  • 未確認の法令違反
  • 設備更新履歴不明
  • 契約条件の不備

そのため販売前に、

  • 物件調査
  • 契約書精査
  • 修繕履歴整理

を行うことが重要です。

ネガティブ要素は隠すのではなく、
事前に整理し説明できる状態を作ることが成功の鍵です。

空室が多い物件の売却戦略は?

空室対策では、周辺競合物件の調査が不可欠です。

  • 近隣の供給状況
  • 競合物件の家賃水準
  • 設備仕様の比較
  • 募集期間の傾向

これらを分析し、供給過多になっていないかを確認します。

安易に家賃を下げて入居を埋めると、
売却時の利回りに大きく影響します。

そのため、

  • 設備改善
  • 募集条件の見直し
  • ターゲット再設定

など、家賃を下げない方法から検討することが望ましいです。

投資家は「現在の家賃」だけでなく、「将来の安定性」を評価します。

リフォームはしてから売るべきですか?

必ずしも必要ではありません。

重要なのは、

  • 費用対効果
  • 利回り改善幅
  • 融資評価への影響

です。

大規模リフォームよりも、

  • 外観整備
  • 共用部清掃
  • 軽微修繕

の方が効果的な場合もあります。

必要に応じて修繕見積を取得し、購入希望者へ提示することで、価格交渉を防ぐ効果もあります。

仲介と買取ではどちらが高く売れますか?

一般的には、仲介の方が高値で売却できる可能性が高いとされています。

理由は、仲介では最終エンド投資家へ直接販売できるためです。

一方、買取業者は転売を前提とするため、その分の利益が価格に反映されます。

ただし、

  • 権利関係が複雑
  • 再建築不可
  • 早期現金化が必要

といったケースでは、買取が適する場合もあります。

価格だけでなく、スピードや確実性を含めて選択することが重要です。

▶︎一棟マンションの売却戦略について詳しく知りたい方は、「一棟マンション売却の専門ページ」も参考にしてください。

よくあるご質問を見る(FAQ)

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