【簡単解説】アパートを売却する際にかかる税金4つを解説|税金を安くするポイント等も紹介 カテゴリー:アパート売却の知恵袋,税金・費用 公開日:2024年2月19日 最終更新日:2026年5月12日 本記事は、今後、アパート売却を行う予定がある方、もしくは検討されている方に向けて、「アパートを売却する際にかかる4つの税金」と併せて「税金を安くするポイント」を分かりやすく解説しています。 【アパートを売却する際にかかる4つの税金と安くする方法】 アパートを売却する際にかかる税金 安くする方法 印紙税 電子契約書を利用する 消費税 「簡易課税制度」を利用する(法人・課税事業者のみ) 売却決済時に発生する費用を抑える 登録免許税 なし 譲渡所得税 アパートの所有期間が5年を超えてから売却する 「1,000万円特別控除」を適用する それぞれの税金の概要と安くするポイントを以下で説明します。 目次1 1.印紙税とは1.1 1-1.印紙税の計算方法1.2 1-2.印紙税を安くするポイント2 2.消費税とは2.1 2-2.消費税を安くするためのポイント2.1.1 2-2-1.「簡易課税制度」を利用する(法人・課税事業者のみ)2.1.2 2-2-2.売却決済時に発生する費用を抑える2.1.3 仲介手数料の抑え方2.1.4 司法書士報酬の抑え方2.1.5 ローンの繰上返済手数料の抑え方3 3.登録免許税とは3.1 3-1.登録免許税の計算方法3.2 3-2.登録免許税を安くするポイント4 4.譲渡所得税とは4.1 4-1.譲渡所得税の計算方法4.1.1 4-1-1.譲渡所得額4.1.2 4-1-2.税率4.2 4-2譲渡所得税を安くするポイント4.2.1 4-2-1.アパートの所有期間が5年を超えてから売却する4.2.2 4-2-2.「1,000万円特別控除」を適用する5 アパートの売却にかかる費用・税金 1.印紙税とは アパート売却における「印紙税」とは、売買契約書などの書類を作成した際に発生する印紙代のことです。 1-1.印紙税の計算方法 令和9年3月31日までの間に作成される不動産の譲渡に関する契約書の「印紙税」は、軽減措置が講じられています。 軽減措置の対象となるのは以下の場合です。 〈印紙税の軽減措置が適用される場合〉 ・不動産の契約金額が10万円を超える場合 ・契約書が平成26年4月1日から令和9年3月31日までの間に作成された場合 参考:国税庁|不動産売買契約書の印紙税の軽減措置 また、印紙税は、売買契約書に記載された契約金額に応じて税額が変わります。契約金額に応じた印紙税は以下のとおりです。 【契約金額に応じた印紙税の計算】 契約金額 本則税額 軽減税額 10万円を超え 50万円以下のもの 400円 200円 50万円を超え 100万円以下のもの 1,000円 500円 100万円を超え 500万円以下のもの 2,000円 1,000円 500万円を超え1,000万円以下のもの 1万円 5,000円 1,000万円を超え5,000万円以下のもの 2万円 1万円 1-2.印紙税を安くするポイント 印紙税を安くするポイントは 電子契約書を利用する ことです。 印紙税は「紙の契約書」を作成した際に発生します。 したがって、紙を使わない電子契約書を利用することで印紙税をゼロにできます。 また、「印紙を金券ショップで郵便局よりも安く買う」、「契約書を1通だけ作成し、自分の控えはコピーにする」といった方法もあります。 しかし、正式な販売所でないと、偽造印紙が売られていたり、コピーの場合は契約内容をめぐって、裁判になったときに証拠として認められない可能性があるので、あまりおすすめはできません。 2.消費税とは アパート売却にかかる消費税には、「売却時にかかる消費税」と「売却決済時に発生する費用にかかる消費税」の2つがあります。 それぞれの特徴は以下のとおりです。 【アパート売却にかかる2つの消費税】 売却時にかかる消費税 アパートの建物部分の売却価格に課せられる税金のこと 売却決済時に発生する費用にかかる消費税 以下の費用が発生した際に課せられる税金のこと 仲介手数料 司法書士に支払う報酬 ローンの繰上返済手数料 アパート売却における消費税について詳しく知りたい方はこちら 関連記事 アパート売却は消費税の対象?個人と課税事業者の違いを解説 2-2.消費税を安くするためのポイント アパート売却にかかる「消費税」を安くするポイントは、 ・「簡易課税制度」を利用する(法人・課税事業者のみ) ・売却決済時に発生する費用を抑える ことです。 2-2-1.「簡易課税制度」を利用する(法人・課税事業者のみ) 「簡易課税制度」とは、消費税をざっくり計算できる制度のことで、法人・課税業者であること且つ、いくつかの条件をクリアしていれば利用することができます。 「簡易課税制度」は国で定められた業者ごとの「みなし仕入率」を使って計算します。 不動産業のみなし仕入率は「40%」で、消費税の40%分は経費があったものとして控除できるので、税負担を軽減できる可能性があります。 参考:国税庁|No.6505 簡易課税制度 2-2-2.売却決済時に発生する費用を抑える アパートの売却時に発生する費用としては、主に「仲介手数料」、「司法書士に支払う報酬」、「ローンの繰上返済手数料」の3つが挙げられます。 これらの手数料・報酬にもすべて税金がかかります。 したがって、なるべく費用を抑えることが税金を抑えることに繋がります。 3つの費用の抑え方 仲介手数料の抑え方 仲介手数料とは、売却を仲介した不動産会社へ支払う手数料のことです。 アパートを売却する際は、この仲介手数料にも消費税がかかります。 したがって、仲介手数料を抑えることで、消費税も抑えることが可能です。 仲介手数料を抑える方法は、 複数の不動産会社を比較・検討する 不動産会社に値引き交渉する ことです。 特におすすめなのは、「複数の不動産会社を比較・検討する」ことです。 不動産会社の中には、条件によって仲介手数料が半額、もしくは無料としている会社もあります。 また、仲介手数料は上限が設けられており、物件の売却金額が400万円を超える場合、下記の計算式で仲介手数料の目安を求めることができます。 〈仲介手数料の上限〉 売却金額の3%+6万円 司法書士報酬の抑え方 アパートを売却する際に発生する法的な手続き(抵当権抹消登記等)は、司法書士に依頼するのが一般的です。 この手続きを 自分で行うこと で、司法書士に支払う報酬分を削減できます。 しかしスムーズに済ませたい方は司法書士に依頼することがおすすめです。 司法書士に依頼する場合の費用目安は1万円~2万円です。 アパートの売却はどうすればいい?タイミングや流れ、注意点を解説 (2月リライト予定) ローンの繰上返済手数料の抑え方 繰上返済手数料の消費税を抑える方法は、 ローンを完済させてからアパートを売却する ことです。 アパートを売却後の「抵当権抹消登記」はローン返済が終わってからでないとできないので、ローンの残債がある場合は繰上げて予定より早く返済する必要ありますが、繰上返済は手数料が発生する場合があり、そこにも消費税もかかります。 したがって、ローンの繰上返済手数料を抑えることは消費税を抑えることにも直結します。 3.登録免許税とは アパート売却における「登録免許税」とは、「所有権移転登記」といった「登記」に関する手続きの際に発生する税金のことです。 3-1.登録免許税の計算方法 登録免許税の計算方法は、 です。 税率は、登記の理由によって異なり、「売買」や「遺贈・贈与」は2%、「相続」などは0.4%と定められています。 3-2.登録免許税を安くするポイント 登録免許税自体を安くすることはできませんが、登記手続きを司法書士に依頼せず、自分で行うといった工夫をすることで、結果的に費用を抑えることに繋がります。 4.譲渡所得税とは アパート売却における「譲渡所得税」は、アパートを売却して得た利益(譲渡所得)に対して課される税金です。 4-1.譲渡所得税の計算方法 譲渡所得税の計算方法は です。 また、アパート売却した際に「譲渡所得」が発生した場合は、確定申告が必要になります。 確定申告についての詳しい流れなど詳しく知りたい方はこちら 関連記事 〔解説〕アパートなど収益物件を売却した際の確定申告のやり方 譲渡所得額の計算方法と税率 4-1-1.譲渡所得額 課税対象となる譲渡所得額は、次の計算式で求められます。 譲渡所得額 = 売却価格 - (取得費 + 諸経費) 取得費とは、アパートを購入したときにかかった費用を指します。 アパートの購入価格に加えて、仲介手数料や登録免許税、不動産取得税など、購入時の諸経費も含まれるので注意しましょう。 4-1-2.税率 アパートを売却した際の譲渡所得にかかる税率は、その物件の所有期間によって異なり、所有期間が5年以上なら「長期譲渡所得税」、5年以下なら「短期譲渡所得税」がかかります。 〈譲渡所得税の税率〉 区分 税率 長期譲渡所得(所有期間5年以上の土地・建物) 税率20.315% (所得税 15.315% 、住民税 5%) 短期譲渡所得(所有期間5年以下の土地・建物) 税率39.63% (所得税 30.63% 、住民税 9%) ※長期譲渡所得の所有期間は、不動産の購入日から譲渡した日までの5年間ではなく譲渡した年の1月1日まで計算します。 4-2譲渡所得税を安くするポイント 譲渡所得税を安くするポイントは、 アパートの所有期間が5年を超えてから売却する 「1,000万円特別控除」を適用する ことです。 4-2-1.アパートの所有期間が5年を超えてから売却する アパートを売却する際、所有期間が5年以上だと譲渡所得にかかる税率は、所有期間5年以下の税率の「ほぼ半分」です。 そのため、所有期間が5年を超えてから売却することで譲渡所得税を安くすることができます。 4-2-2.「1,000万円特別控除」を適用する 譲渡所得税は、「1,000万円特別控除」という特例の適用で安くできる可能性があります。 「1,000万円特別控除」とは、平成21年・22年に取得した国内の土地または土地の上に存する権利を売却した場合、譲渡所得の金額から1,000万円を控除することができる特例です。 国税庁|No.5451 平成21年及び平成22年に取得した長期所有土地等の1,000万円特別控除 税金は計算が複雑なため、知識がないまま手続きなどを進めてしまうと誤った計算で余計な税金を支払うリスクもあります。 正しい金額且つ、節税しながら税金を納めたい方は税理士といった専門家に相談することをおすすめします。 もし、アパートを売却したことによる損益が不安な方は下記の記事もご覧ください。 関連記事 [簡単解説]アパート売却で損益が出たときの税金控除とは? アパートの売却にかかる費用・税金 アパート売却にかかる主な費用は? アパート売却時に発生する主な費用は以下の通りです。 仲介手数料 印紙税 抵当権抹消登記費用 測量費(必要な場合) 修繕費(任意) 中でも大きな割合を占めるのが仲介手数料です。 IPA不動産では、インターネット経由でお問い合わせいただいたお客様に対し、専任媒介契約に限り仲介手数料を半額とするサービスを行っております。 売却価格が高額な収益物件では、手数料の差がそのまま手取り額に直結します。 売却価格だけでなく、「最終的な手取り額」で比較することが重要です。 仲介手数料はいくらかかりますか? 宅地建物取引業法で定められた上限は、 売却価格 × 3% + 6万円(+消費税) です。 例えば1億円で売却した場合、 1億円 × 3% = 300万円 +6万円 = 306万円 +消費税 が上限となります。 IPA不動産では、専任媒介契約の場合に限り仲介手数料を半額としています。 1億円の物件の場合、 170万円以上の差額が生まれる計算になります。 収益物件は金額が大きいため、手数料条件の違いが最終利益に大きく影響します。 ▶︎仲介手数料の仕組みや当社の手数料半額サービスについては、「仲介手数料についての詳細ページ」をご確認ください。 印紙税はいくら必要ですか? 売買契約書に貼付する収入印紙代です。 軽減措置適用時の例: 1,000万円超〜5,000万円以下 → 1万円 5,000万円超〜1億円以下 → 3万円 税制は変更される可能性があるため、最新情報の確認が必要です。 抵当権抹消登記にかかる費用は? ローンが残っている場合、売却時に抵当権抹消登記を行います。 目安は以下です。 登録免許税:不動産1件につき1,000円 司法書士報酬:3万円〜5万円程度 さらに、 登記住所と現住所が異なる場合 → 住所変更登記 約3万円 登記識別情報(権利証)を紛失している場合 → 本人確認手続き費用 5万〜10万円程度 追加費用が発生する場合があります。 事前に状況を確認しておくことで、決済時のトラブルを防げます。 アパート売却時の譲渡所得税はいくらかかりますか? アパート売却で利益が出た場合、「譲渡所得税」が課税されます。 計算式は以下です。 譲渡所得 = 売却価格 −(取得費 + 譲渡費用) 税率は所有期間により異なります。 5年以下(短期譲渡)→ 約39%(所得税+住民税+復興特別所得税) 5年超(長期譲渡)→ 約20% ※所有期間は「売却した年の1月1日時点」で判定されます。 売却時期によって税率が変わるため、事前確認が重要です。 相続したアパートを売却する場合の税金は? 相続物件でも売却益が出れば譲渡所得税が課税されます。 取得費は、 被相続人の取得費を引き継ぐ 概算取得費(売却価格の5%)を用いる 一定条件を満たす場合は「取得費加算の特例」が利用できる可能性があります。 なお、相続税の税率は以下の超過累進課税です。 10%〜55%(取得金額に応じて段階的に上昇) ただし、相続税と譲渡所得税は別の税金であり、それぞれ個別に計算されます。 よくあるご質問を見る(FAQ) 〈アパート売却ならIPA不動産へ〉 IPA不動産は、アパートや一棟マンションなど、収益物件の売買を専門に取り扱う不動産会社です。 開業から現在までの14年間で390棟以上の売買実績を誇り、豊富な知識と経験を活かし、お客様にとって最適な売却プランをご提案します。 相場の調査や税金のアドバイス、売却活動のサポートまで、売却プロセスのすべてをしっかりサポートします。 さらに、当社は不動産に強い税理士の紹介も可能ですので、安心してご相談ください。 また、当社HPからのお問合せで売却依頼をいただいた方限定で、仲介手数料が半額になるサービスも提供しております。 アパートの売却をご検討中の方は、ぜひIPA不動産までご相談ください。 査定してみる この記事のキーワードアパート売却 仲介 売り時 確定申告 税金 譲渡取得 費用 賃貸アパート